メカニカルトレードと裁量トレードどちらが良いのか?(ゾーン 最終章 ⑨ )

投稿日:2018/08/27 更新日:

今回は裁量トレードに関する「ゾーン最終章」の、
著者の見解をまとめてみたいと思います。

 

裁量トレードとは
自己判断により自由に取引する
トレードを言います。

 

これに相対するのが
メカニカルトレードです。

 

メカニカルトレードは
決められた売買ルールをその通りに
文字通りメカニカルに行うものです。

 

前々回の記事でもお伝えしたように確率に基づいたトレード
を行うための訓練にも採用された方法です。

 

ですので
メカニカルトレードは
サインが出ない限りトレードを
行うことはありません。

 

一方裁量トレードは
自分の裁量で自由にいつでも取引できますので
より多くのチャンスを捉えることができます。

 

この点裁量手法を身につけられれば
メカニカル手法よりもはるかに
大きな成果をあげることができます。

 

ただしここで著者は
ある意味絶望的とも思える表現
を用いて裁量トレードを評価します。

 

その著者の評価をそのまま示しますと
「裁量手法でのトレードで着実な成果を生み出すのは
気が遠くなりそうな仕事だという印象を受けたら
その印象は全く正しい」
というのです。

 

つまり裁量手法は、

身につけることができれば
大きな成果をあげることはできるが
それを身につけるには
気の遠くなるような作業努力が必要だ

と言うのです。

 

そして最終的には著者は

「あなたが国際大会の決勝戦に
出場するアスリートの考え方を身につけていなければ

メカニカル手法でトレードをするか
少なくともトレードの判断のすべてを事前に決めておき
断固としてプラン通りにトレードすることを強く勧める」

というように裁量トレードよりも
メカニカルトレードを勧めるのです。

 

ではなぜ
裁量トレードがそんなに難しいのか
著者の考えを追っていきたいと思います。

 

トレーダーは
どこで仕掛けてどこで手仕舞うか
ということについてとても多くのことを学んできています。

 

つまり、

移動平均線と価格がこうなった時
日本の移動平均線がクロスした時
移動平均線からの乖離率が〇〇になった時
RSI、MACD、ストキャスティクスがこうなった時
一目均衡表が・・・

など学んできた無数の知識の
全てを使えると言う利点があります。

 

その時々の仕掛けや手仕舞い
において使うことができるのです。

 

しかしこれらの知識や手法によって
着実な結果を出すためには
メカニカル手法で成功する時には不要な
非常に洗練された自己観察のスキルを
身につけている必要があると言います。

 

以前著者が

トレード中の不安心理こそが
あなたの避けたい状況を作り出す
という心理メカニズムを明らかにした

ことを記事にしてそれをお伝えしました。

 

このようにトレード中の心理は
トレードの結果に大きな影響を与えます。

 

プラスの精神状態つまり
自信があり
幸せで
熱心で
穏やかで
柔軟で
自分を信用している時には
最善の選択をすることができる
と著者は言います。

 

例えば
どの相場の情報を捨てて
どの相場情報を取り上げて考慮するか
という場合の最善の選択です。

 

しかしマイナスの精神状態つまり
不安
怒り
失望
不満
腹立ち
悔しさ
裏切られた思い
後ろめたさ
落胆
絶望を感じている時には最も客観性を欠きやすく
そのため最も効果的でない決断をしてしまうと言うのです。

 

まさに
不安心理がトレード結果に悪影響した
例の場合と同じですね。

 

著者はまたトレーダーが
あまりに浮かれた気分になっても
トレード結果に悪影響を及ぼす
ことが多いとも言います。

 

裁量トレードで
今まで散々失敗してきた私にとっては
これらの著者の言葉は腹の底から理解できる気がします。

 

しかしおそらく初心者の方は
いまひとつ理解できないかもしれません
そこで私なりに具体的な例を考えてみたいと思います。

 

著者もトレードをしばしばスポーツに例えて話をしますが
私も野球のバッターを例にとり理解を試みたいと思いますので
お付き合いください。

 

ピッチャーから投げられるボールは
カーブ、シュート、直球など
いろんな球種が
高め、低め、インコース、アウトコース
いろんなコースに飛んできます。

 

これはトレードにおいて価格が
上げたり
下げたり
保合ったり
様々に変化して我々の前に現れるのと似ています。

 

バッターが好調で
自信を持って
穏やかに
平常心で
バッターボックスに入ることができれば、

どんな球種やコースにも
柔軟に対応できて
最善のバッティングができる可能性が
高くなるということは容易に予想できます。

 

試合の流れや、
ピッチャーのこれまでの投球内容がちゃんと理解できるし

狙いを絞り込むのも簡単でしょうし
狙い以外のものは平然と見送ることも容易と思われます。

 

一方バッターが不調な時、
しかも不安や、
怒り、
悔しさ、
後ろめたさ
落胆、
絶望を感じてる時はどうでしょう?

 

バッターボックスに入っても
いろんな思いが錯綜し
球種を絞り込むにも迷いが生じたり
狙いの玉が来ても
必要以上に力が入って
本来のスイングができなかったりで
良い結果が残せないことは
容易に想像できます。

 

悪循環によるスランプはあよくあるケースですよね。

 

また好調すぎても危険です。

 

例えば絶好調が続いて
過剰な自信が芽生えてきたとき
バッターボックスに入ったバッターは
どんなボールでもヒットにできる
気持ちになるでしょう。

 

そうするとそれまでは狙い澄ました
球種やコースを待つことができたのに
どんなボールにも手を出そうとします。

 

そしてそれが凡打に終わる。

 

こんなことが好調を崩すきっかけになる
ということはよく目にすることです。

 

一流のバッターが
例えばイチロー選手などのように
バッターボックスに入る際に
必ずいつも一定の動作を繰り返す
様子がよく知られています。

 

また優秀なゴルファーも同じです。

 

この動作は
どんな状況においても
一定の精神状態でスイングするための
一連の手続きなのだと言われます。

 

つまり
そこに至るまでにどんな状況であっても
たとえ不安や恐怖や落胆を感じていても

あるいは逆に気持ちがすごくプラスに高揚していたとしても

そこで気持ちをリセットして
平らにすることを行ってる、と言われます。

 

こうしてみると
スポーツの一流選手が
いかにメンタルを大事にし
それをコントロールするための
術を身につけているかということが
分かると思います。

 

著者はトレードもそれと同じだというわけです。

 

著者は未熟なトレーダーの
問題点を三つあげます。

 

1.自分の精神状態とトレードの最中の選択の質
の間に相関関係があることに気づいていない

 

2.自分の精神状態がいつ悪化したのかあるいは
悪化しかけていると気づくための自己認識スキルを身につけていない

 

3.相場に関わるのに最もふさわしい精神状態でない
とは気づいていてもトレードが中断できない

 

私のように
トレードで大きな損失を出してしまった
経験がないとなかなか理解できない
かもしれません。

 

あるいは実際に
このような精神的スキルが
身についてからでないと
この精神的スキルの大事さが
わからないのかもしれません。

 

でもここで初心者の方にはぜひ
こんなことを書いていた本があると、それだけでも
頭の片隅においてもらえばと思います。

 

それで
大きな失敗を避けることができるかもしれません。
やるならメカニカルトレードを
という著者の言葉はとても重いものです。

 

私も大いに賛同しますし
肝に銘じておきたいと思います。

-・ネットビジネス 投資の秘訣, ・ハヤトの「投資・ゾーン」解釈

Copyright© ハヤトの副業シニア新ブログ , 2020 All Rights Reserved Powered by STINGER.