秋から冬へ、大切にしたいのは「人それぞれの感じ方」

投稿日:2018/12/17 更新日:

こんにちは、ハヤトです。

 

 

以下は秋に書いた記事ですが、
最後の部分に、冬の景色と感想を加えてみました。

 

日本の四季は本当に美しいと思います。

 

しばらく東京に住んでた時にはそれも忘れかけていましたが、

田舎に帰るとそれを肌で実感することができます。

 

 

秋は特に好きです。

 

夏の暑さや湿気から解放されて、
爽やかな空気に触れることができます。

 

また目には色鮮やかな景色が映りこみ、
いたるところから花の香りがしてきます。

 

 

同時に冬に向かうと思うと、やや寂しさも感じます。

 

 

台風一過で綺麗な青空となったため、
先ほどスマートフォンを持って自転車で近所を走ってきました。

 

 
その時に撮った写真がこれです。
 

a3d1c802.jpg

 

私の近所は田んぼだらけですがその中に所々柿の木が植えられています。

 

毎年のように目にする光景ですがこれを見るたびに私は、
正岡子規の


「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」

 

この句を思い出します。

 

 

この句に出会ったのは、
おそらく小学校の高学年ぐらいだったと思います。

 

 

「芋食えばおなら出るなり永平寺」

 

 

と皆が騒いで先生を困らせていた記憶があります。

 

 

一方同じ時期に聖徳太子ゆかりの法隆寺と、
それのある「いかるがの里」についての授業もありました。

 

今となってはその状況を覚えているはずもないのですが

私の記憶の中にはなぜか強烈なイメージがあります。

 

 
いかるがの里を思うときなぜか、
のどかな田園風景の中、夕食の支度のためなのか、
家々からかすかに煙が出ている様子が目に浮かぶのです。

 

 

遊んでいるうちに時間が経ち、
そろそろ家に帰らなくてはいけない、
そんな夕暮れに近い光景なのです。

 

 

そしてこの、

「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」

を思う時、

その「いかるがの里」のイメージに、

田園の中にポツンと橙色の柿の実のなった木があり

遠くから聞こえてくる法隆寺の鐘の音が、
ダブってやってくるのです。

 

 
秋の夕暮れの寂しさや、
これから帰って家族と一緒に過ごす時間や
食事時の暖かな光景が思われ、
複雑に入り混じった何とも言えない心情になります。
 

 

 

これからどんどん秋も深まり、
やがて柿の木もその様子を変えていきます。

 

みのりの時期を過ぎた後は冬を待つばかりです。
そんな柿の木もまた私にとっては大切な光景です。
 
 
私の近所では熟れすぎて朽ちかけた柿の木も見られます。
 

ある時信号で止まった車の中から、
そんな風景を目にしました。

 

 
やや感傷に浸りながら私が家内に、
 


「柿の木もこんなになってしまったね」

 

すると彼女はなんと

 

 

「うわっ、きたない」

 

 

「・・・・」

 

 

私はいっぺんに夢から覚めるような思いがしました。
 
 

感性の違いなのか、と唖然としつつも、
家内の思いも聞いてみることにしました。

 

 
どうやら近所に柿の木が何本か生えていて、

隣接する家に住んでいる奥さんがこの時期になると
ぼやくそうなのです。

 

熟れた柿の実に寄ってくるからすや
その異臭や、発生する虫などに閉口している

そんな話を聞かされるのだそうです。

 

 

ちなみにこの

「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」

 

を調べてみるとその意味は、
 

「子規が法隆寺を訪れ、
あちこち見た後、境内の茶店で休みます。

 

そこで出された柿を食べていたら、
すぐ近くの鐘楼から時を告げる鐘の音が響き始め、
この鐘の音は法隆寺の裏山にこだました。」

 

 

単にそれだけなのです。

 

 
しかし受け取り方は人それぞれです。

同じ状況を見ても、
私と家内のように捉え方は異なります。

 

 

だから面白いのですね。

 

皆が皆同じ考え、同じ捉え方なのであれば

私のブログなど存在価値はないでしょう。

 

しかしどこかに共感してくれる人がいる、
そう信じてこれからも発信していきたいと思います。

 

以上がわたしが秋に書いた記事です。

その柿も今では葉っぱも枯れ落ちて、
柿の実だけが下の写真のようになってしまいました。

eb66764b.jpg

 


これを「残り柿」というそうです。

渋柿だと思われますが、
以前は早いうちにもぎ取って、干し柿にしたものです。
甘いものがまだ貴重だったころですね。

しかし今ではわざわざ手間をかけて干し柿にしよう
という人も少ないのかもしれません。

この「残り柿」はよく見かけます。

寒い地方であれば、
干し柿を作るのも比較的簡単なようです。

しかし私の住む瀬戸内海地域では、
気温の関係で干し柿を作るのが難しいそうです。

カビが生えやすいというのです。

そんなことも、この辺りで多く「残り柿」
が見られる原因なのかもしれません。

この柿がさらに朽ちてゆき、
一つだけを残した柿のことを、
「木守柿(こもりがき)」といったそうです。

昔は、自然に感謝し、来年の実りを祈念して、
わざと残したらしいのですが、
今ではそんなことをする人もなかなかいないでしょうね。

でも、日本語には「残り柿」や「木守柿」に限らず、

繊細で美しい言葉がたくさん残っています。

それもやはり、四季折々の美しい日本の景色が
そうさせてくれたのだと感じます。

いずれも大切にしたいものです。

 

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