これまで実に様々なテクニカル指標が考案されてきました。

しかしテクニカル指標というのは、
単一のテクニカル指標それだけでトレードの仕掛けを明らかにしてくれる、
というような、いわゆる聖杯になり得るものではありません。

基本姿勢としては、
いくつかの時間軸(例えば、日足、60分足、5分足)を参考にして仕掛けを検討したように、
単一のテクニカル指標ではなく、複数のテクニカル指標を参考にして、
仕掛けを図るのが良いとされます。

そこで一般にもよく使割れるいくつかのテクニカル指標について、
今後、数回に分けてご紹介してゆきたいと思います。

なおここでは、対象として株式を取り上げていますが、
先物やFXなどでも基本は全く同じですので、
そちらにご興味の方にも参考になるかと思います。

今回は、人気の高い、一目均衡表とボリンジャーバンドを取り上げたいと思います。

(1)一目均衡表


一目均衡表とは、一目山人によって考案されたもので、

「相場は買い方と売り方の均衡が崩れた時に大きく動くので、

どちらが優勢かが分かればよく、それを一目で知ることができる」

という趣旨により考案された相場分析手法です。

下にトヨタの日足チャートを用いて、その例を示します。

一目均衡表

上の図に示した各種の線は、以下の計算式によって求められます。

転換線=(過去9日間の最高値+過去9日間の最安値)÷2

基準線=(過去26日間の最高値+過去26日間の最高値)÷2

先行スパン1=(当日の転換線+当日の基準線)÷2
を26日先に記録したもの

先行スパン2=(過去26日間の最高値+過去26日間の最高値)÷2

を26日先の位置に記録したもの

遅行スパン=当日の終値を26日前の位置に記録したもの
雲=先行スパン1と先行スパン2に挟まれた部分で、

多くの投資家が特に注目しているものです。

 

各種の線を使った分析方法

基準線と転換線

・株価が基準線の上側にあれば強い相場、

下側にあれば弱い相場と判断します。

・基準線の方向が相場の方向性を示しており、

基準線が上向いていない状態での株価の上昇は、
短期間の反発に終わる可能性が高いと言われ、

また、それに伴って基準線が上向きの場合は押し目の限界、
下向きの場合は戻りの限界として活用します。

・基準線が上向きの状態で、転換線が基準線を下から上へ突き抜けた状態を

「好転」と呼ばれる買いシグナル、反対に上から下へ突き抜けた状態を

「逆転」と呼ばれる売りシグナルとして判断します。

ただし、基準線が上向いた状態では「逆転」とは呼びません。

 

2本の先行スパンと「雲」

・株価が雲の上方にあれば強い相場、

下方にあれば弱い相場と判断します。

・株価が雲の上方(下方)にある状態から下落(上昇)した場合、

2本の先行スパンが押し目(戻り)の限界と見ます。

・中長期的に見て、株価が雲を下から上、あるいは上から下へ突破した場合は、

相場の大きな転換と判断します。

・2本の先行スパンが交差した所(「雲のねじれ」などと呼ばれます)

は相場の転換点(トレンドの転換、もしくは加速)
となる可能性が高いとされています。

 

遅行スパン

・遅行スパンが株価を上回って推移している場合は「好転」の買いシグナル、

反対に下回って推移している場合は「逆転」の売りシグナルと判断します。

一見難しそうですが、

基本的には買いと売りどちらが優勢かを判断するためのチャートであり、

まずは雲の上にあるのか、下にあるのかを意識して、

買い・売りのどちらが優勢か判断するのが良いと思います。

 

(2)ボリンジャーバンド


ボリンジャーバンドは、売られすぎ、買われすぎ、
あるいはトレンドの転換点を読む指標として、
一般的によく使われる指標です。

下にトヨタの日足チャートを用いてその一例を示します。

BB

 

ボリンジャーバンドの計算式を下記します。

 

標準偏差:σ(シグマ)

=√(n×n日間の終値の2乗の合計?n日間の終値の合計の2乗)÷(期間×(期間?1))

±1σライン・・・移動平均線の数値±標準偏差

±2σライン・・・移動平均線の数値±2×標準偏差

±3σライン・・・移動平均線の数値±3×標準偏差

 

ここで、移動平均線としては9日、20日、25日などがよく用いられます。
上の図では、あまり複雑にならないよう、また個人的にあまり使わない
±3σラインは省略しました。

 

移動平均線を中心線として、

移動平均線の上側には+σ、+2σ、下側には-σ、-2σのラインがひかれて、
表示されています。

上に示した計算式は理解する必要はないと思いますが、
以下に述べる標準偏差±σラインの意味と使い方だけは、
覚えておくほうが良いでしょう。

つまり、統計的には、

上の図の破線、+1σ と -1σ にはさまれた株価ゾーンへは,

約68%の確率で株価が収まり、

上の図の実線、+2σ と -2σ にはさまれた株価ゾーンへは,

約95%の確率で株価が収まる、

と言われています。

そのため、株価が、+1σ や -1σ のラインを超える場面では、

株価が「買われすぎ(もしくは売られすぎ)」の可能性がある見ます。

また株価が、+2σ や -2σ のラインの外に出る確率は約5%と非常に低く、
+2σを超えた状態ではかなり買われすぎ、
-2σを下回った状態ではかなり売られすぎ,、
の可能性が強いと見ます。

日足保合い気味の領域にある①②③④のポイントは、
売られすぎ、あるいは買われすぎ、とみなされやすいポイントで、
仕掛けのタイミングとしてもおかしくないポイントです。

このように、ボリンジャーバンドは、
買われすぎや売られすぎを判断することが出来る有効なテクニカル指標ですが、
一方向に株価が下落(もしくは上昇)した場合には、その限りではありません。

上の図の、のポイントのように、
株価がボリンジャーバンド+2σを超えてくるような場合には、
その後も継続的に株価上昇を続けていくトレンドが発生する可能性がある、
との注意が必要でしょう。

このような場合には、ボリンジャーバンドが平行の状態から、
ボリンジャーバンド幅が拡大してきます。

トレンドはトレーダーにとってとても大事です。

一旦トレンドが発生すれば、それに乗るタイミングだけを考える、
また少なくともトレンドに逆らう仕掛けだけは避ける、
という心掛けが大切です。

(3)まとめ


一目均衡表も、ボリンジャーバンドも、多くの投資家が注目する指標です。

このように注目を集める指標であればあるほど、
それを判断基準として仕掛ける仕掛けが優位になります。

皆が同じ行動をとりやすいからです。

しかしそうであるなら今度は、それを逆手に取る手法もあるわけです。

それに伴って「だまし」も発生しやすくなります。

個人的には、抵抗線、支持線、トレンドライン、移動平均線などの、
最もシンプルな指標を基本に据えて、
だましを避けるために、複数の指標が仕掛けを示唆するのを待って、
それらを合わせ技的に使って、参戦するのが良いのではないかと思っています。

 

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