１．パワースキャルFXの特徴

KAZ（カズ）氏のパワースキャルFXは、クロスリテイリング社の関連会社であるロジカルフォレックス社による、FXのスキャルピング自動売買システムの販売案内です。

その特徴に関しては、

・18時から23時のゴールデンタイムにトレード
・寝る前の3分、ゲーム感覚で毎日10万
・勝率95％

２．「勝率95％」の落とし穴

FXでは手法に対する「勝率」がよく取りざたされます。

しかし、最も大事なのは、「期待値」です。

仮に、何らかの手法の「期待値」が0.1なのであれば、毎回1万円の投資資金でトレードすると、毎回1000円の利益が期待できる、ということになります。

このトレードを10回繰り返せば、1万円の利益が期待できる、というものです。

この期待値は、リスクリワード比と勝率の掛け算で決まります。

リスクリワード比とは、期待できる損失と利益の比です。

損失1に対して利益が１となるような、損失も利益も同じ額となるトレード手法ならば、リスクリワードは１：１となります。

これで勝率が95％なのであれば、毎回１万円のトレードを100回行うとすると、負け分5万円に対して勝ち分は95万円、となり、総合利益は90万円となります。

このとき、この手法の期待値は、90万円÷100回＝0.9 です。

一方、仮にリスクリワードが1：01であるようなトレードであれば、同じように勝率95％のトレードをしても、負け分が5万円、に対して、勝ち分は、9.5万円で、総合利益は4.5万円となります。

このとき、この手法の期待値は、4.5万円÷100回＝0.045 です。

同じ勝率でも、得られる総合利益は大きく異なってきます。

これで、勝率自体にはあまり意味がないことがおわかりいただけると思います。

そして、一般には、勝率を高めようとすればするほど、リスクリワード比は劣化します。

上のようなトレードで、リスクリワードがもし、0.01なのであれば、負け分5万円に対して勝ち分は9500円です。

つまり、40500円の赤字になってしまうのです。

ですので、トレード手法を評価する際には、勝率だけでなく、リスクリワードや期待値を確認することがとても大事です。

３．参加の際の注意点

（１）参加者の毎月の利益金額はいくらか

パワースキャルFXに参加した初心者が毎月いくらの利益金額を得ているのかを確認することが重要になります。

大事なのは、主催者や、経験者の実績の利益ではありません。

それらはあまり参考にならないことが多いです。

自動売買であっても、相場状況によって、経験者はその利用を控えてみたりもするからです。

あくまで、あなたと同じような初心者が、いくらの利益をあげているかが問題です。

しかもその利益は、単発のものでは意味がありません。

継続してどれくらい稼げているのか、つまり毎月どれくらいの利益を得ているのかが大事です。

（２）具体的な投資内容とそのお金の動き

毎月の利益金額だけでなく、その金額を得るまでのお金の動きが重要になります。

どんなビジネスでも、調子のいいときと悪い時があります。

特に、調子の悪いときにどれだけ利益をあげられるのか、あるいはどれだけ赤字になる可能性があるのか、それを知ることが大事です。

これが「お金の動き、増減の変化」です。

それぞれの取引ごとのお金の動き次第で、プロジェクトの善し悪しが決まります。

（３）何人の参加者がいるのか

パワースキャルFXに参加した人が何人いて、そのうちの何人の初心者が、毎月いくらの利益を得ているのか、を確認することが重要になります。

たくさんの参加者がいて、たくさんの人が毎月利益を得られていればそのプロジェクトは優れたものであるといえます。

そのため、たくさんの参加者が毎月安定的にいくらの利益金額を得ているのかを確認することが重要になります。

特にその割合を知り、再現性を確認するのががとても大事だと思います。


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