先日、
・億万長者のFXバイブル 新・チューリッヒの公理「年間1億3500万円」の落とし穴
でご紹介した、クロスリテイリング社のFXノウハウの第1話が公開されましたので、それを検証します。
この案件の講師は、鶴正敏氏であることが公開されました。
鶴正敏氏の新チューリッヒの公理の案内及び動画において、
「月収1100万円」の根拠となる実績が示されました。
それは、
鶴正敏氏自身が2020年9月~11月の3ヶ月にあげたもので、
次のような実績になります。
・9月実績
→ 2349.4pips
→ 1174万7000円
・10月実績
→ 2287.9pips
→ 1143万9500円
・11月実績
→ 2118.8pips
→ 1059万4000円
これは、すべて5ロット運用です。
平均すると、1日あたり、
20数回のトレードを行っています。
これによって、
1月平均1100万円の利益を得ていることになります。
素晴らしい成績と言えます。
資金10万円の人が通常行うのは、
0.1ロットくらいの運用です。
それで運用した場合にも、1月当り、
1100万円x0.1÷5=22万円
の利益になる換算です。
月利200%以上になりますので、
大きな期待を寄せる人も多いと思います。
問題は、初心者を含めた誰もが、
このような成果を期待できるのかどうか
という点になります。
月利200%以上を実現したのは、
実力のあるプロの投資家、鶴氏ですので、
それと同じことが誰でもできるのか、
という点です。
鶴氏は、
上の実績は「完全無裁量」の実績である、
と言っています。
その意味するところは、
「エントリー・決済を自己判断しない」
ことです。
つまり、
「完全自動売買化することが可能」
「誰もが同じ成果を得られる」
ということになります。
ですので今後の焦点は、
「完全自動売買ツール」
の提供になるかどうかという点です。
これを確認するのがポイントです。
そうなった場合には、
次に問題となるのが過去実績です。
「完全自動売買ツール」なのであれば、
例えば過去10年に渡る検証結果を示すことが出来ます。
いわゆるバックテスト結果です。
今回の鶴氏の実績は、
3ヶ月に及ぶ実戦実績、つまりはフォワードテスト結果です。
このフォワードテスト結果に加えた、
過去10年程度のバックテスト結果が示されれば、
この手法に対するわりと正当な評価が可能になります。
その結果を見る際には、
・トレード期間
・トレード回数
・勝率
・最大ドローダウン
を含めた、資金の増減に注目することです。
特に、最大ドローダウンは大事です。
いくら勝率が高くて、
いくら最終利益が大きくても、
途中のへこみが大きくては、
そのシステムを継続使用するのは困難です。
例えば、
10万円から始めて、
1年でそれが100万円に増えるとします。
しかし資金が途中で50万円になったとき、
最大のへこみがやってきて、
資金が一時的に25万円にまで減っていた
とします。
このようなシステムは、
実用に耐えうるものではありません。
なぜなら、
使用開始時期によっては、
いきなり資金が半分になる、
という可能性を秘めたシステムだからです。
ですので、
テスト結果を見るときには、
この最大ドローダウンを含めた、
資金の増減を見てゆくことが大事です。
鶴氏は動画で、
このFXノウハウ・新チューリッヒの公理の
損失と利益の比率について述べています。
それによると、
損失:利益=1:5~6
だということです。
これも素晴らしいものと言えます。
確かに、
9月~11月の3ヶ月間に及ぶ
鶴氏の実績データを見ても、
損失の小ささが伺えます。
ますます期待も膨らみそうです。
上でもお伝えしましたが、
「完全無裁量」であれば、
3ヶ月以上のもっと長期に渡る検証データが可能です。
10年分程度のデータは欲しいところです。
それはバックテスト結果でもよいので、
簡単に得られるはずです。
その長期に渡るデータにおいても、
損失:利益=1:5~6というような
損小利大が確認できれば、
よりこのノウハウの信頼性は増します。
ただ、
クロスリテイリング社のこれまでの方針を見ると、
「完全自動売買システム」の提供には後ろ向きです。
それは、
「使用する人の技術向上にならないから」
だと言います。
確かに、
完全自動システムは、
いろんなリスクを抱えています。
それは、
相場の変化によって、
いずれそのロジックが通用しなくなる、
というようなリスクです。
そんなリスクを避けるためにも、
「裁量技術」を身につけることが大事だ
とされます。
ですので、
今回の鶴氏の新チューリッヒの公理も、
「完全自動売買ツール」
の提供にはならない可能性があると思います。
そのときに大事なのは、
80人の実践者の実績です。
鶴氏は、
「新・チューリッヒの公理」をすでに80人の人に
マンツーマンで指導したと言っていますので、
その実績を確認することです。
それが確認できれば、
完全自動売買でなくても、
「新・チューリッヒの公理」が、
どれくらいの再現性を有するのかが分かります。
80人全員が鶴氏と同じような成果を出しているなら
再現性はとても高いといえます。
しかし、
成果を出せている人がごく一握り
ということであれば、再現性に問題があると言えます。
ぜひこの点を確認したいところです。
【関連】
・鶴正敏 FXエリート・スキャルマスターの危険な落とし穴
・億万長者のFXバイブル 新・チューリッヒの公理「年間1億3500万円」の落とし穴
【参考】
・FX自動売買ツールで勝てない理由
・最低なシニアが投資でやらかした最悪の失敗
・システムトレード入門5(順張り手法)
・初心者が投資でなぜ勝てないのか?(プロスペクト理論)
・コロナ倒産急増下でサラリーマンが取るべき行動
・リタイヤ生活とインターネットビジネス
・近くにあっても見えないチャンスと希望
・結果と手段について考え直すべき、これからの働き方
・We're all alone をギターで弾いてみました
・初心者が副業で成功するための唯一の道
・ お問い合わせ・メッセージはこちら
https://netsjob.livedoor.blog/zaitaku-fukugyo/
・億万長者のFXバイブル 新・チューリッヒの公理「年間1億3500万円」の落とし穴
でご紹介した、クロスリテイリング社のFXノウハウの第1話が公開されましたので、それを検証します。
この案件の講師は、鶴正敏氏であることが公開されました。
1.「月収1100万円」の注意点
鶴正敏氏の新チューリッヒの公理の案内及び動画において、
「月収1100万円」の根拠となる実績が示されました。
それは、
鶴正敏氏自身が2020年9月~11月の3ヶ月にあげたもので、
次のような実績になります。
・9月実績
→ 2349.4pips
→ 1174万7000円
・10月実績
→ 2287.9pips
→ 1143万9500円
・11月実績
→ 2118.8pips
→ 1059万4000円
これは、すべて5ロット運用です。
平均すると、1日あたり、
20数回のトレードを行っています。
これによって、
1月平均1100万円の利益を得ていることになります。
素晴らしい成績と言えます。
資金10万円の人が通常行うのは、
0.1ロットくらいの運用です。
それで運用した場合にも、1月当り、
1100万円x0.1÷5=22万円
の利益になる換算です。
月利200%以上になりますので、
大きな期待を寄せる人も多いと思います。
問題は、初心者を含めた誰もが、
このような成果を期待できるのかどうか
という点になります。
月利200%以上を実現したのは、
実力のあるプロの投資家、鶴氏ですので、
それと同じことが誰でもできるのか、
という点です。
鶴氏は、
上の実績は「完全無裁量」の実績である、
と言っています。
その意味するところは、
「エントリー・決済を自己判断しない」
ことです。
つまり、
「完全自動売買化することが可能」
「誰もが同じ成果を得られる」
ということになります。
ですので今後の焦点は、
「完全自動売買ツール」
の提供になるかどうかという点です。
これを確認するのがポイントです。
そうなった場合には、
次に問題となるのが過去実績です。
「完全自動売買ツール」なのであれば、
例えば過去10年に渡る検証結果を示すことが出来ます。
いわゆるバックテスト結果です。
今回の鶴氏の実績は、
3ヶ月に及ぶ実戦実績、つまりはフォワードテスト結果です。
このフォワードテスト結果に加えた、
過去10年程度のバックテスト結果が示されれば、
この手法に対するわりと正当な評価が可能になります。
その結果を見る際には、
・トレード期間
・トレード回数
・勝率
・最大ドローダウン
を含めた、資金の増減に注目することです。
特に、最大ドローダウンは大事です。
いくら勝率が高くて、
いくら最終利益が大きくても、
途中のへこみが大きくては、
そのシステムを継続使用するのは困難です。
例えば、
10万円から始めて、
1年でそれが100万円に増えるとします。
しかし資金が途中で50万円になったとき、
最大のへこみがやってきて、
資金が一時的に25万円にまで減っていた
とします。
このようなシステムは、
実用に耐えうるものではありません。
なぜなら、
使用開始時期によっては、
いきなり資金が半分になる、
という可能性を秘めたシステムだからです。
ですので、
テスト結果を見るときには、
この最大ドローダウンを含めた、
資金の増減を見てゆくことが大事です。
2.今後の展開の注意点
鶴氏は動画で、
このFXノウハウ・新チューリッヒの公理の
損失と利益の比率について述べています。
それによると、
損失:利益=1:5~6
だということです。
これも素晴らしいものと言えます。
確かに、
9月~11月の3ヶ月間に及ぶ
鶴氏の実績データを見ても、
損失の小ささが伺えます。
ますます期待も膨らみそうです。
上でもお伝えしましたが、
「完全無裁量」であれば、
3ヶ月以上のもっと長期に渡る検証データが可能です。
10年分程度のデータは欲しいところです。
それはバックテスト結果でもよいので、
簡単に得られるはずです。
その長期に渡るデータにおいても、
損失:利益=1:5~6というような
損小利大が確認できれば、
よりこのノウハウの信頼性は増します。
ただ、
クロスリテイリング社のこれまでの方針を見ると、
「完全自動売買システム」の提供には後ろ向きです。
それは、
「使用する人の技術向上にならないから」
だと言います。
確かに、
完全自動システムは、
いろんなリスクを抱えています。
それは、
相場の変化によって、
いずれそのロジックが通用しなくなる、
というようなリスクです。
そんなリスクを避けるためにも、
「裁量技術」を身につけることが大事だ
とされます。
ですので、
今回の鶴氏の新チューリッヒの公理も、
「完全自動売買ツール」
の提供にはならない可能性があると思います。
そのときに大事なのは、
80人の実践者の実績です。
鶴氏は、
「新・チューリッヒの公理」をすでに80人の人に
マンツーマンで指導したと言っていますので、
その実績を確認することです。
それが確認できれば、
完全自動売買でなくても、
「新・チューリッヒの公理」が、
どれくらいの再現性を有するのかが分かります。
80人全員が鶴氏と同じような成果を出しているなら
再現性はとても高いといえます。
しかし、
成果を出せている人がごく一握り
ということであれば、再現性に問題があると言えます。
ぜひこの点を確認したいところです。
【関連】
・鶴正敏 FXエリート・スキャルマスターの危険な落とし穴
・億万長者のFXバイブル 新・チューリッヒの公理「年間1億3500万円」の落とし穴
【参考】
・FX自動売買ツールで勝てない理由
・最低なシニアが投資でやらかした最悪の失敗
・システムトレード入門5(順張り手法)
・初心者が投資でなぜ勝てないのか?(プロスペクト理論)
・コロナ倒産急増下でサラリーマンが取るべき行動
・リタイヤ生活とインターネットビジネス
・近くにあっても見えないチャンスと希望
・結果と手段について考え直すべき、これからの働き方
・We're all alone をギターで弾いてみました
・初心者が副業で成功するための唯一の道
・ お問い合わせ・メッセージはこちら
https://netsjob.livedoor.blog/zaitaku-fukugyo/