週3回の3分足らずのトレードだけで毎月100万円獲得する



と謳う、ジェット上杉氏の「ドリームトレード」を検証します。

1.「ドリームトレード」の特徴



日経225先物のトレードツールの販売です。



ツールは以下の2つです。



・30日後まで予想できる未来予想日経225ツール

・日経225ディトレード専用ツール



価格は、298,000円です。



ツールに表示されるサインを、

1日1回確認すればよく、

それには3分程度かかるだけで、



これで、毎月100万円獲得する、のだといいます。



ここでは、

日経225を簡単に説明し、

本件を購入するに際して確認スべきことや、

注意すべき点についてお伝えしたいと思います。

2.日経225先物トレードとは



日経225は、「先物取引」の一種です。



「先物取引」とは、

穀物や原油などの商品の代金を「今、前もって決めて」しまい、

その支払いと商品の受け渡しは「将来である、先」に(~1年後)

に行うという取引です。



ただし、

日経225先物取引は、穀物などの商品ではなく、

日経平均株価指数を売買する取引になります。



この日経平均株価指数とは、ご存知のように、

日経新聞が作っている指数であり、トヨタやソニーなどの日本を代表する225社の株価を平均したもの(指数)です。



少し具体的に説明します。



例えば、ある日、

日経平均株価が30,000円だったとして、

その値段で日経225を一枚買ったとします。



この値段が、「前もって決めた」値段になります。



これが、

「将来の受け渡し日、例えば1週間後」

に31,000円に上がっていたとすると、



それを受け取る代金は、

「前もって決めた値段」である30,000円ですので、

1000円分得することになります。



逆に日経平均が29,000円に下がっていたとしたら、

1000円分の損になってしまいます。



ここで注意しなければいけないのは、

日経225先物取引は「差金決済」であるということです。



つまり、

日経225先物取引は、株券が実在せず、

指数を売買するので株券の受け渡しがないので、



売った値段と買った値段から利益や損失を計算し、

その差額を受け渡すことだけで取引を完了させる、

ということです。



ところで上で、

「日経225を一枚買った」

と表現しました様に、

売買の単位は「枚数」で表されます。



日経225先物の場合、

最低取引単位「1枚」は日経平均株価指数の1000倍です。



個人が良く扱うのは、日経225先物ミニで、

最低取引単位「枚」は日経平均株価指数の100倍(レバレッジ)です。



日経225先物を1枚買った場合、日経平均が1000円上がったら、

「1,000円×1000」で100万円利益が出るということです。



逆に1,000円下がったら、100万円損するということです。



ただし、

1000倍とだからと言って、

日経平均株価が3万円のときに、これを買うのに、

1000×3万=3,000万円

の投資資金が必要ということでではありません。



先物取引はいわば予約取引のようなものですので、



予約をいれるのに証拠金(保証金)を証券会社に預ければいいのです。



現在の日経平均株価が30,000円だと仮定すると、

60万~100万円の証拠金を預けておけば、

日経225先物取引をさせてくれる証券会社が多いようです。



100万円の元手で「3,000万円の売買」ができるということです。



つまり、レバレッジが3,000/100=30倍、ということです。



株の信用取引の限界レバレッジ約3倍と比較するとその大きさがわかります。



日経225先物ミニであれば、その規模は10分の1になり、

10万円の証拠金で、「300万円の売買」ができます。



日経225先物には多くのメリットがあります。



中でも、

・流動性が高いので勝ったのに売れない、ということがない

・株のように銘柄選びの手間がかからない

・ほぼ1日中、夜中でも取引ができる

が大きなメリットと言えます。



デリットとしては、

レバレッジが大きいので、

負けたときの損失額が巨大になる恐れがある、

ということです。



計画的な資金管理が大事です。

3.ドリームトレード「毎月100万円」の落とし穴



案内には、

週3回の3分足らずのトレードだけで毎月100万円獲得する

と書かれています。



また、実践者の実績として、

6名の方が100万円の利益を得たことが紹介されています。



更には、

2016年から2020年の成績が、

詳細に示されています。



しかしここで確認しておかなければいけない、

重要なポイントがあります。



それは、

示された2016年から2020年の成績が、

バックテストなのか、フォワードテスト結果なのか、

という点です。



バックテストでは、

都合の悪いデータをフィルタリングすることで、

原理的にはどの様な良い成績でも出すことが可能です。



しかし、そのフィルタリングが適正であることを実証するには、

フォワードテストが必要です。



バックテストで得られたロジックを、

実際に運用してみるか、

ある期間だけテスト運用してみるか、です。



この成績が、バックテストと同じであれば、

適正なバックテストが行われたとして、

そのロジックがはじめて信頼できるのです。



この点を確認しなければなりません。



ちなみに、

ジェット上杉氏の「ドリームトレード」は、

同氏が以前販売していた「わくわくトレード」

の進化版です。



その「わくわくトレード」の案内に紹介されていた、

「実績データ」のいち部を以下に示します。







よく見るとおわかりかと思いますが、

建玉(購入)時の日付と、

決済時の日付が不自然に前後逆になっています。



エントリーしたときより、

エグジット(決済)した時が早い、

というおかしなことになっています。



もし購入を検討されるのであれば、

あらゆる懸念点を払拭するためにも、

この点を確認しておく必要があると思います。



実践データがバックテスト結果であった、

結果の表示にミスが有った、

などという落とし穴に陥らないように、

事前の確認が大事です。

4.全額返金保証について



案内の注意書きには次のように書かれています。

ドリームトレードの購入から、

シグナル通りに1年間(ラージ)トレードを行い、

120万円以上の利益がでなかった場合は当該商品代金を全額返金いたします、

ミニでの取引をご希望の場合はラージの十分の一の利益保証となります。



なお、返金にあたりましては、

①お客様の氏名及び、住所が判断出来る身分証明書(運転免許書や保健所など公的証明書)をご提出ください。

②上記期間のトレードを実施したことを証明する、お客様ご本人であると確認できる証券取引口座の取引履歴のキャプチャをご提出ください。

③返金受付期間は、1年間の実践終了後、180日以内にご連絡ください。180日を過ぎますと、ご対応致しかねます。④返金方法は、当社お問い合わせメールアドレスまでご連絡ください。3日以内に、ご指定の口座へお振込致します。


返金保証があるのはありがたいことです。



しかしここでも確認すべき大事なことがあります。



それは、

シグナル通りに1年間(ラージ)トレードを行い、」

という点です。



夜中にシグナルが出ることもありますし、

風呂に入っていたり、会議中であったりすれば

当然そのシグナルには対応できません。



ですので、

「シグナル通り」というのが「全シグナルどおりに」

ということを意味するのかどうかを確認する必要があります。



すべてのシグナルに従ったトレードは、

ほぼ不可能に近いと考えておくべきです。



また、負け続けて、

資金が底をついたときに、

それでも追加の資金を投入してまでも

シグナルに対応しなければいけないのであれば、

それも実現困難だと言えます。



 



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